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公開日 | 地 域 | 劇場名 |
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関 東 | ||
1月13日 | 渋谷区 | ヒューマントラストシネマ渋谷 |
2月10日 | 武蔵野市 | アップリンク吉祥寺 |
近日公開 | 横浜市 | シネマ・ジャック & ベティ |
甲信越静 | ||
近日公開 | 新潟市 | シネ・ウインド |
中部・北陸 | ||
2月18日 | 名古屋市 | 名古屋シネマテーク |
関 西 | ||
2月18日 | 大阪市 | 第七藝術劇場 |
3月3日 | 京都市 | アップリンク京都 |
3月4日 | 神戸市 | cinema KOBE |
中国・四国 | ||
近日公開 | 広島市 | 横川シネマ |
九州・沖縄 | ||
3月3日 | 福岡市 | KBCシネマ |
この映画、あんまり面白くて結局 5 回も観ちったよ。
かつて、あれは 83、4 年だったか、FOOLS のライブは渋谷屋根裏や原宿サンビスタや学祭で観た。じゃがたらとの共演が多かったし、じゃがたらとの組み 合わせが最もしっくりくるバンドだった。
後に、90 年代初頭、泥酔状態の川田良氏に因縁つけられて、俺が逃げた逸話 はあまりに有名だが、そんなこと抜きで、サイコーなバンドの、サイコーな歴 史の、サイコーな記録。ブラボー。
最高
フールズが登場すると
この世の磁場が変わった!
酒のんでPARTY!!
こんな時に、こんなところを、こんな会話を撮っても良いのだろうか?と思えるほどに突っ込んでいた。
でもそれはメンバーとの信頼関係あっての賜物である。時にピリッと時に思わずニッコリしてしまうインタビューやライブ映像。
そして、逮捕。メンバーの死。
一つのバンドの物語かと思いきや一つの社会的問題が投げかけられる。
賑やかな前半と打って変わり、淡々と文字で綴られるこの出来事をこの言葉を私はしばらく事あるごとに考えてしまっていた。
バンドという家族でも友人でもない愛憎渦巻く"共同体”のリアルを、ここまで 体感を伴い映し出した映画はこれまでなかった。
バンドブームの光と影、アンダーグラウンドシーンの素晴らしさと過酷さ。姿なきものと闘い続ける伊藤耕のほとばしる魅力、その純粋性が突き刺さる。
撮られる方も命懸けなら、撮る方も命懸け。最期まで命を燃やし続けた男たち の壮絶で美しき記録。 完膚なきまでにやられた。 全ミュージシャンはもちろん、全クリエイター必見。
前作の『Cu-Bop』にも度肝を抜かれたが、高橋監督の新作『THE FOOLS 愚か者たちの歌』には魂が ふるえた。私にとって先輩の話に出てくる伝説のバンドであったフールズをはじめて本当に教えてくれた し、なにより優れたドキュメンタリーに必ず備わっている被写体に対しての“愛情と礼節”がはっきりと感じられたのだ。そしてそれは抵抗の狼煙を受け継ぐということでもあると思う。Weed War はまだ終わ っちゃいない。
「自由が一番ゴキゲンさBaby 自由が一番最高さBaby~ 自由が最高 自由が最高さ もっともっと自由が欲しい」 2019年秋、民主化デモの嵐が吹き荒れる香港の街で催涙弾の煙にむせ ながら、僕の頭の中には何度となくTHE FOOLSの「MR.FREEDOM」 が鳴り響いていた。 正に自由を踏みにじる暴力が眼前で繰り広げられる中で、自分の脳内スイッチが伊藤耕の叫びを欲したのだと思う。
ロックを音楽を越えた生き方そのものだと捉えるなら、THE FOOLSほ どにロックを体現したバンドも他に無いだろう。 しかし、伊藤耕ほどの破天荒な男は、この国で生きるには余りにも自由 であり過ぎた。
結果、度重なる逮捕、投獄にTHE FOOLSの活動は阻害されていく。音楽的な要であったギターの川田良は、新天地ベルリンでの活動を画策 しながら志半ばで病に没し、最期は余りにも理不尽な伊藤耕の獄中死と いう悲劇を迎えてしまう。 12年もの長期に渡り密着撮影を続けた高橋慎一監督のカメラアイは、 伊藤耕とTHE FOOLSのメンバー達の壮絶にロックな生き様を生々しい 臨場感で捉えている。 強面の男達に臆する事無く、普通では聞きにくいセンシティブな内容の 質問をトボけた声でズバズバぶつける高橋監督もまた、メンバー達と同 様の熱い魂を持った漢である。 もし一度でもロックに魅せられた事がある者であれば、THE FOOLSの ファンか否かに関係なく、映画を見終わった後、自分の胸が締め付けら れる様な感動に包まれている事に気がつくだろう。
名曲「無力のかけら」の一節が頭の中に鳴り響く。 「誰も知ろうとはしない 誰もが知らなきゃいけない 今すぐやらなき ゃいけない だけど今はどうする事も出来ない だけど諦めるな 最後 までサジを投げるな 最後までお前を渡すな」 耕さん、僕も死ぬまで諦めずに闘い続けていきます。
な、なんだこのドキュメントは!!!!!! 伊藤耕、川田良の二人だけでなく、魚や鳥や昆虫のように撮影中にどんどんメンバーが急逝していく….そして諸行無常な生命の輝きが、バグやエラーやゴーストのようにムービーファイルに取り憑いている。これはポストパンクな『ディスカバリーチャンネル』であり、リズム&トゥルースな『ナショナルジオグラフィック』である!!! 大自然のように、驚異的なまでに美しい!!!!!!!
やりたいことをやりたいようにやる。単純なことだけど、これが死ぬ程難しい。だから命をかけてやるのか。やるしかなかったのか。自分はどうだろうかと考えてしまう。FOOLSの昔のライブ映像が熱いのはもちろん、活動後期もかっこいい。ボーカルの耕さんがメロンパン買うシーンも好きです。
「船で例えたら、一度でも乗ったやつはFOOLSのメンバーなんだよ」とボーカル伊藤耕は言った。ルネサンス期に流行した「愚者の船(Ship of Fools)」という一大テーマを思い出す。このバンドはさながらクレイジーな愚者たちが汗牛充棟詰め込まれた、ファンキーでアナーキーな酔いどれ船だ。メンバーの逮捕に次ぐ逮捕、病死に次ぐ病死、それでもなお自由もとめて猪突猛進するFOOLS——これぞ現代の「エレクトリック・ドンキホーテ」神話!!!!!!!
バンドは狩猟採集民の共同体を意味する言葉だ。FOOLSという漂流するバンドを追ったこの映画はバンドの素晴らしさとバンドが崩壊するときの胸かきむしられる悲しさを同時に伝えてくれる。バンドは演奏するメンバーだけで構成されているわけではない。ファンもまた一員である。もちろんカメラを回し続けた高橋慎一も。
ダニー
「パワーがありすぎる!むき出し!カッコイイを通り越してちょっと怖いくらいに!」
ボギー
「音を出す楽しさや愛おしさを叩きつけられた。ああ、バンドってカッコイイなあ。」
ドリー
「ロックンロールに、生きる事に、あまりにもまっすぐで心が震えた!」